『嫌われる勇気』の感想
『嫌われる勇気』を再読して思ったことがあります。そのことについてこの記事では書いておこうかと思いました。ということで、感想を書いてみます。わかっている人には、わかっていることかもしれませんが。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
嫌われる勇気のメリットは?
その思ったこととは、嫌われる勇気を持つことのメリットは?そして、デメリットは?ということです。
「嫌われる勇気」とは、簡単に言えば、他人から嫌われても良い、仕方がないと思うことだと思います。
こう考えることで、得られることもあるでしょう。
嫌われたとしても自分でいられる、他人の評価から「自由」であるなどあると思います。こういったように考えることで、自分でいられる。他人よりも自分を優先できるということがあるでしょう。
人の目を気にしすぎることなく、自分として話したり行動したりできる。これが、「嫌われる勇気」のメリットのようなものだと思います。
過度に他人を気にしすぎて疲れてしまう。相手に嫌われることを恐れて、大切なことを伝えられないということも減るでしょう。嫌われたとしても、仕方がないと思えるのは、ある意味「自由」なのだと思います。
嫌われたっていい?
だからと言って、人から嫌われて良いかどうかというと、どうでしょうか?
嫌うのは相手の自由ということはもちろんありますが、嫌われて得なことはあるでしょうか。
わざわざ嫌われるようなことをして、それが良いことかといえば、そうではないでしょう。
嫌われるデメリットはありますよね。たいていの人は、嫌いな人とは付き合わないでしょうから、嫌われると人付き合いがうまくいきにくい。人付き合いがうまくいかないと、人と協力することはむずかしいです。
仕事や会社で考えるとわかりやすいですが、嫌われている会社の商品を買うでしょうか。あまり買う人はいないですよね。
損得で言ったら、損です。
うまくいきにくい、損しやすい。そんなデメリットがあるでしょう。
おそらく、自分もですが、周りも楽しくはないでしょう。嫌われたら、精神的にも、うれしくはないですよね。
天秤なのか?「自由か?損か?」どちらかなのか
では、「自由」と「損」のどちらを取るかの天秤なのでしょうか?どちらを取るしかないのでしょうか?
「嫌われても良い」と思うことから、このようなことになったわけです。
嫌われても良いと考えたら、「自由か?損か?」を選ぶようになって行きやすいのかもしれません。
好かれても良い
だとしたら、別の考え方をしたらどうなるでしょうか?
例えば、「好かれても良い」と考えてみる。
他人から好かれることのメリットは、自分の話を聴いてもらえる、得をするなどあるでしょう。
デメリットは、自分が好きなことは言えないなどの「不自由」があるかもしれません。ただ、これも、好かれていたら、自分の好きなこともある程度は言えるというところもあると思います。
いずれにしても、好かれることにも、メリットとデメリットはあるでしょう。
嫌われるか?好かれるか?の二者択一なのか?
嫌われること、好かれることも、どちらもメリット、デメリットがあります。
では、自分が良いと思うほうを選ぶと良いのでしょうか?他に選択肢はないのでしょうか?
わたしは、他の選択肢があるような気がしています。
それは、「尊重する」ということです。
尊重する勇気・覚悟・選択
好き・嫌いはあるにしても、尊重する。もしくは、尊重されるようにする。尊重される勇気。そして、自分も、相手を尊重する。尊重する勇気。
そういう選択肢もあると思います。
人間関係は、感情だけが選択肢ではないでしょう。意志や理性で選択するということもあると思います。
例えば、「尊重される勇気」がある人は、相手が尊重してくれないとしたら、そのことを伝えられるように思います。結果として、相手が嫌うこともあるかもしれませんが、嫌われようとして、自分を尊重して欲しいと言うのではなく、お互いを尊重しましょうと伝えられる。そして、自分も相手を尊重できる。
違う人間として、相手の考えや感情を、そういうこともあると受け止められる。相手にも受け止めようと伝えられる。嫌われても良いとは思わずに。
これは、自分の選択なのだろうと思います。嫌われても良いと思うのか、好かれたいと思うのか、尊重しあおうと思うのか。
嫌われる勇気だけが自由ではない
この本の帯に、「嫌われる勇気」が自由とありますが、それだけが自由ということではないでしょう。
尊重し合えるのも、自由だと思います。
しかも、嫌われる勇気や好かれる勇気よりも、メリットは大きいと思います。
尊重されればうれしいでしょうし、協力しやすいですし、好き嫌いの自由もありつつ、楽しむこともできます。
だから、尊重することが大切と言われるのですよね。
では、尊重するには?
相手に関心を持って、相手の考えを否定しないで、そういう考え方もあると思うことからではないでしょうか。
▼そんなことや自由などについて考えたい方は読んでみてください
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
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